
其之二十一 ピョンピョン虫

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写真に写っているヘンテコなモノはひとまずおく。 実はこれ、ナマコ。 近頃は猫も杓子もマニアックダイバーになってしまい、昔だったら「あ、ナマコ。」で終わっていたナマコたちも、訪れるダイバーというダイバーに、いじくり倒されひっくり返され、おちおち海底でのんびりしていられなくなっている。 仕事柄そんなダイバーの1人でもある僕は、やむを得ず、そう、やむを得ずナマコをひっくり返すことが多い。そして、そこにいる小さな、それでいてアップで撮るとそれはそれは美しい、もしくは可愛い、様々なエビカニたちと出会う。 でも、さすがに百発百中というわけではない。 多くの人は、目当てのエビカニがいないと知ると、ナマコを無造作にポイと捨てる。 さて、ここで写真のヘンテコクリーチャーの登場だ。 いったい、なんじゃこりゃ?? わからないので、ピョンピョン虫と名付けた。
こうして写真で見ると、なにやら可愛げがなくもないけれど、写真は一部を切り取っているだけだからこんなものなのであって、これらが時には局所的に、ビッシリとナマコの表面を覆っていたりするのだ。 キモイ。 あまりに速いので、どっち向きに動いていたか記憶がはなはだあいまいなのだが、おそらく丸いほうが前だと思われる。 ま、ナマコは苦手……という人には一生縁が無い生き物であることだけはたしかなようだ。 |