
其之参
オオバロニア
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サンゴや岩のちょっとした陰や隙間に、ポコンとくっついている暗緑色の玉。 でも、残りの99人の方々がこの玉の正体を知っているのかというと、そういうわけでもありません。ではこの玉の正体は?? こんな形をしていて何の得があるのか、なにが便利なのかはわかりませんが、海藻という概念を大きく覆し、喜びと感動を与えてくれる(?)不思議な生き物であることはたしかです。その証拠に、山渓フィールドガイドブックス「サンゴ礁の生きもの」という図鑑では、他の生き物の解説コメントは、ほぼすべて無味乾燥ないわゆる図鑑的説明ばかりなのに対し、このオオバロニアの項だけは、 「……この種が見られれば感動ものである。」 と、執筆者の熱い息づかいが感じられる主観が書かれています。さあ、みなさんも感動してください(笑)。 ところで、その図鑑の中での4行にも満たない解説によると、なんとこのオオバロニアは単細胞体なのだそうです。直径2センチほどもある単細胞!!オオバロニアに限っては、「この単細胞!!」という罵倒は痛くも痒くもないのでしょう。 この単細胞の玉はいったいどうなっているのでしょうか。心ないダイバー(僕のことです)は、むんずとつかんで見てみることにしました。 |