[PR]生年月日で2010年占い鑑定:初回無料!貴女の運命運勢を占う

Croissant Island Presents

ジャブエビ(クロワッサンの通称)

腕の長さ 10ミリ

 何度も触れているとおり、時折見かけるけれどその正体が分からない、というものと海の中でよく出会う。

 さて、写真。
 いったい何が写っているかおわかりいただけるだろうか。
 実は、中央にある赤く細長いものが、みなさんに見ていただきたいものなのだ。

 最初に結論を言ってしまうが、こいつの正体はまったく不明である。
 そもそも、目にする事が出来るのはこの鋏脚らしきものだけなのだ。「らしきもの」だから、本当に鋏脚なのかどうかも不明なのである。なんてことのない岩肌にある、直径0
.mmほどの穴から出ているところだ。
 こうやって静止した画像だけを見ると、なるほどエビやカニの腕っぽい、と思えるのだが、なにしろ海中では加速装置付きの高速回転である。小さな穴からこの長い腕?を瞬時に出し入れしているのだ。それもたった一本だけ。その機構はさっぱり不明だ。

 このナゾの生き物、私は一昨年(2000年)になって初めて気付いたのだが、だんなは学生時代からずっと気になっていたらしい。そういえば何度か
 「あの穴からシュッシュッシュッと素早く足だけを出す生き物はエビか?ゴカイか?」
 と訊かれていたこともあったっけ。

 一昨年のこと、遊びに来ていたタコ主任は偶然このナゾの「脚だけ生物」を見つけ、学生時代から誰にも理解されずに困っていただんなとともに揃って盛り上がっていた。それをきっかけに、その後クロワッサンのスタッフ内でちょっとしたブームになったのだ。
 そしてその名も「ジャブエビ」と名付けられた。
 ボクシングのジャブである。目にも止まらぬ「明日のためのその1」のジャブである。岩肌の小さな穴からものすごい速さでエビの鋏みたいなものが出たり入ったりする、その様子がジャブのようなのだ。

 そんな生き物の存在をまったく知らなかった私は、いつもの調子で、何かの見間違えじゃないのぉ?と茶化したけれど、次に潜って確かめたら本当に言っているとおりだったので驚いた。
 目が慣れてくると、鋏脚の先が微妙に動いてなにやら穴の周りをつまんでいるのも分かる。さらに、ひとつの穴からだけではなく、近くのいくつかの穴を使っているようで、この穴から出た、と思うと次にはあっちの穴、というように非常にせわしない。
 こういったものを見つけても、それを撮ろうという根気がだんなにはない代わりに、たとえ見つけられなくても、その存在を知るや粘り強く写真にしてしまうのが私なのであった。

 それにしても本体はいったいどうなっているのだろう。そもそもエビなのかカニなのか、それさえも分からない、知るためには岩を破壊しなければならないだろうから、きっと今後も当分ジャブエビのままだろう。

 海の不思議はいっぱいあるけれど、いくつかは無理やり暴かずにそっと今後の楽しみに取っておこう。好奇心と葛藤しつつそう思うのだった。


[PR]解禁!サクラのいない直メなび:※男女タダで遊べる、大人のためのコミュ